2005.10.10
満員電車

学校を出て おまえに出会った

朝 おまえに乗って戦場に向かい
夜 おまえに乗って家に帰る
その繰り返しを幾星霜

戦いと安息の間を おまえと共に走った
永くて短い40年
おまえとおさらばしたくて たまらなかった

けれど 今
無性におまえが恋しくなる時がある
今ごろになって 気づいたよ
間違いなく あのリズムで
俺は生きてきた

くたびれちまった この俺を
この俺を 乗せてくれる隙間はあるかい?

憂鬱と疲れ ささやかな誇りを乗せて
おまえは走り続ける
俺がいなくても